コロナウイルス問題が重要だからこそ、安倍首相本人が桜をすぐに説明すべき

安倍政権による公文書の隠ぺい、改ざん、破棄。そして、政治の私物化などは数えきれず、おまけにその説明はろくにされていない。森友学園、加計学園、桜を観る会、自衛隊日報問題などなど。ここにきてIR汚職疑惑。自民党の体質を表すような「夫婦別姓が嫌なら結婚しなくていい」というヤジを飛ばしたと言われながら逃げの一手の杉田水脈議員。菅原一秀および河合克行両大臣の公選法違反で辞任しても説明はない。河合案里氏の参議院議員選挙では党本部から1億5000万円もの選挙資金が振り込まれた。血税から出たお金で公職選挙法違反が行われたということか。これも説明ほとんどなし。

トップの安倍晋三首相が「募ったけど募集していない」などととぼけた答弁で逃げていたら、自民党の他の議員たちは首相を見習ってやればいいんだと思っているのだろうか。良識のかけらもない、情けない限りの状態である。

こんなデタラメが続けば、国会質疑で追及しなければならないのは当たり前。桜の問題などは、一事が万事の典型的な事件。自分の支持者やお友達だけを優遇する姿勢が一番目立つところで行われたのが「桜を観る会へのご招待」に他ならない。お友達や選挙に功労のあった人を呼んでいる疑惑。税金、政治の私物化そのもの。違うなら、すぐにでも情報を出して説明すればいいだけの話だ。

一事が万事というのは、桜のご招待リストさえ出さないような政権なら、デタラメなデータを基に自分やそのお友達だけが得するような法案を作ると疑いたくなるということ。働き方改革法案審議の際に、デタラメな労働時間調査をした問題があったが、まさしくその例である。そのオリジナルデータは無いと言っていたのに、倉庫で見つかったとか。これまたデタラメ極まりない話である。そんな政治を続けさせてはならないから、野党は追及するのである。桜の問題を蓮舫議員が質問していたら、コロナウイルスの件があるのに桜の話ばかりか?と世耕元経済産業大臣が揶揄ツイートしたとか。会派は質問内容を分担して蓮舫議員の次の質問者がきちんと議題に挙げている。

そもそも、疑惑を持たれている側が自分のことは棚に上げて、偉そうに「自分の疑惑より他の問題の方が重要だから、そっちを優先しろ」という方がおかしい。窃盗の容疑者が「いやいや自分の取り調べをするより、自然災害が怖いから防災を優先すべきでしょ!」と訴えている。泥棒が自分の犯罪より防災対策が重要だと叫んでいるようなものだ。

繰り返すが、重要な案件があるからこそ、くだらない疑惑についてはとっとと情報を開示して説明してさっさと終わらせればいいではないか?審議を混乱させ貴重な時間を無駄にさせているのは、疑惑を持たれている安倍首相本人そのものなのだ。

村上のりあつ【衆議院】大阪府第1区総支部長
大阪生まれ、大阪育ち。 同志社大学卒業後は主に東京で仕事をし、アメリカのイェール大学では経営学を学びました。 コンサルティング会社、グローバル企業であるロイター通信やフォード自動車等では人事の責任者として経験を積み、長年ビジネススクールの講師も務めております。 グローバルと日本の両方の経験を、是非とも大阪の皆さんとともに国政に活かしたい、その思いでいっぱいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です