予備費10兆円!信用できない安倍政権には、これまで以上の監視が必要

予備費10兆円という大枚

3,095億円ものお金が、GOTOキャンペーンの事務費だと聞いてひっくり返りそうになった方も多いと思います。今度は、二次補正予算の中に予備費で10兆円の計上。金銭感覚は麻痺しそうです。10兆円というと大き過ぎてピンとこない方も多いと思いますが、2020年度一般会計の公共事業費総額6兆8,571億円、文教費総額5兆5,055億円、防衛費総額5兆3,133億円を考えると、その金額がいかに異様なのかが分かります。

予備費って?

予算は通常なら、使用する項目と共に請求し認められ計上されます。企業では当たり前です。一方で、先が読めない状況であれば、ある程度の予備費が計上されるのはやむを得ないでしょう。これまでも計上されたことがありました。しかしながら、リーマンショック時の経済危機対応で1兆円、原発事故の際は復興復旧に8,000億円と比較すると、10兆円の異常さがわかります。そもそも10兆円も使うのに、何に使うか先に目安を示せないような行政は、普通に考えればお粗末極まりないと言わざるを得ません。

野党の要求により、5兆円は政府に事前に明らかにさせることになりました。更に採決時残りの金額の減額の動議を出しましたが、そのまま可決されました。今回の野党の賛成は、国民の皆さんへの給付遅れが懸念される中、二次補正予算を早急に決めなければならないという環境下では、野党としてはやむを得なかったと考えます。

自分のお立場が分かっておられない安倍首相

安倍総理には、本来、10兆円もの国会の事前審議を経ないお金を使う信用に大きく欠如しています。内閣不支持率が支持率を上回っていますが、不支持の理由の一番が「首相の人柄が信用できない」です。モリ・カケ・サクラでごまかし続け、公文書の隠ぺい・改ざん・破棄に加え、黒川検事長の定年延長では三権分立を揺るがす閣議決定に後追いで法律を通そうとする、IR疑獄や公選法違反等々、安倍政権の政治の私物化スキャンダルが後を絶たないのだから仕方ないでしょう。安倍首相は信用できない人ということです。

今回の10兆円という予備費も国会審議や追及を避ける目的か?また3,095億円にみられるようなお友達へのバラマキに使われる疑惑はないか?という懸念があります。10兆円予備費の入る二次補正予算は、国民のみなさんの困窮へのサポートであるが故に可及的速やかに通過させなければならないという事態を逆手にとって通したものの、これまで以上に、国会だけでなく国民の監視の目を光らせていかなければならないと考えます。

村上のりあつ【衆議院】大阪府第1区総支部長
大阪生まれ、大阪育ち。 同志社大学卒業後は主に東京で仕事をし、アメリカのイェール大学では経営学を学びました。 コンサルティング会社、グローバル企業であるロイター通信やフォード自動車等では人事の責任者として経験を積み、長年ビジネススクールの講師も務めております。 グローバルと日本の両方の経験を、是非とも大阪の皆さんとともに国政に活かしたい、その思いでいっぱいです。

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