国民一人一人に一定額を支給するという究極の姿(ベーシックインカム)

昨日、民進党の古川元久税制調査会長が来阪され「日本型ベーシックインカム」の勉強会が開かれました。そもそものベーシックインカムというのは、国民一人一人に一定の金額を支給するというものです。これは年収や資産の高に関係なく一律に支給されます。そして、働いた分はプラスアルファとして収入になる、というものです。今日のブログでは、このベーシックインカムについて書かせてもらいます。追って後日、その修正版で日本に適用しやすいであろう民進党が提唱しています「日本型ベーシックインカム」について書きたいと思います。

ベーシックインカムのメリット

ベーシックインカムって、なんでそんな国民一人一人に一定の金額を支給するのか?そのメリットは?デメリットは?と問いたくなります。まず、メリットとしては、

① 一定金額が支給されることにより、生活に窮する人がいなくなる

生活保護制度はありますが、現行制度ではもらえる環境にあっても引け目を感じる方などがおられ需給を躊躇され、頑張って生活しようと思いながらも果たせずに苦境に追いやられる場合があります。ある報道では、北海道の母子家庭のお母さんで、生活保護申請を一度は行ったものの担当官に頑張るようにいわれ需給を受けなかった。そのうちガスや電気も支払えず止められがちになり、急病に倒れてしまったが知的障害を持っておられる子供さんは救急車を呼べず、親子が凍死状態で発見されたとか。悲しくなる、痛ましい事件です。

逆に、1%もいかない数字とはいえ生活保護の不正受給の問題があります。これに暗躍する貧困ビジネスという生活保護者を食い物にする悪質な業者が存在するようです。ベーシックインカムですと、個人に一定金額が支給されることにより、生活保護という概念がなくなるため、不正受給も知識不足や遠慮による受け取り不足も起こらないということです。つまり、人として生まれたら一定の生活がこのベーシックインカムで可能となるわけです。

② 行政コストが激減する

まず年金制度が不要になる。医療保険制度もほぼ不要になる。雇用保険も必要ないし、先述した生活保護なるものも必要なくなるわけです。例えば生活保護に関して、不正受給が起こらず必要な人たちが受給できるよう、行政担当の方々はストレスのかかる仕事をされておられますが、一律支給のベーシックインカムが導入されれば、これらの仕事は必要なくなります。年金や医療保険などの社会保障費も同じく、払ったとか未納だとかもないわけです。

③ 最低限の支給が保証されていれば、生活の心配なく色々なことにチャレンジできる

現在、なかなか消費が伸びないのは将来不安があるため貯蓄に回そうというインセンティブが働くことが大きいといわれます。将来の年金も、物価スライドだけでなく給与水準の推移によっても減額される法案が昨年通過しました。これでは不安になるのは当たり前です。一念発起して起業しようとしても、また転職して新たな分野に進もうと思っても、なかなか将来の収入の見込みが読みにくいと踏み切れないものです。ところが、ベーシックインカムがあれば、失敗してももらえるお金があるわけですから、やりたい分野に思いっ切りチャレンジしてみようという動機に繋がります。

ベーシックインカムの懸念

もちろん懸念もあります。まず財源はどうするのか?単純計算ですが、一人月額10万円を支給すると、年間で100兆円ほどが必要になるといわれます。行政コスト等の効率化を見込んでも50兆円ほど不足するとの試算があり、難しいのではないか?

次に、勤労意欲は本当に保たれるのか?様々なことにチャレンジできるとメリットのところでは書きましたが、お金が支給されることにより働かなくなりリスクはないのか?働くインセンティブにはまだまだハングリーなものがあるのではないか?という議論です。例えば年齢制限なしの一人月額10万円支給という単純例を考えると、子供二人と両親の4人家族で40万円が支給されれば働かなくなるのでは?という懸念もあります。

2016年にスイスで月間33万円のベーシックインカムを支給する件について国民投票がありましたが、これは否決されてしまいました。まだまだヨーロッパでもフィンランドやオランダなどで、地域や世帯を絞って社会実験的に行われつつある段階です。

ベーシックインカムの展望

新自由主義という言葉を聞かれたことがあると思います。市場の自由競争によって経済を効率的に高めて発展させていこう、という考え方です。そのため政府はできるだけ小さくし、経済活動に関する干渉は極力控える、というものです。規制緩和というのもここから来ている考えです。余計な規制はなく思い切り経済活動ができれば、アイデアを活かしてイノベーションも生まれ活気ある経済が達成できるというものです。しかし、さまざまな副作用があり、その一つに格差の拡大という大問題があります。自由な競争をすると、勝ち組と負け組が出てきてその差が拡大してしまい、生活に窮する人々が増加してくるわけです。アメリカや今の日本を見てもわかります。

ベーシックインカムはこの是正に繋がるでしょう。ミルトンフリードマンという新自由主義の源流となったシカゴ学派の経済学者でさえも、このベーシックインカムを提案しています。日本では、やや毛色は違いますが、ホリエモンもベーシックインカムの賛成者のようです。ホリエモンといえば、自由な経済を尊ぶ経済人ですが、一方でご飯が食べられなくなる人がいるのはいかがなものか?ということを問うているのだと思います。

経済は思いっ切り競争する一方で、一時的に負けた人はセーフティーネットに加えて教育投資を中心にして徹底的に救う、というのは民進党の考えでもあり、私もこれまでのブログでも書かせてもらいました。ベーシックインカムは更にそれを進めるものであります。

これからの世の中は、ロボットが人間の仕事を取っていってしまう、とも言われています。逆にいえば、それは非常に生産性の高い社会です。このベーシックインカムという仕組みが整うだけの生産性が高まれば実現可能でしょう。

ただ、直近の生産性を含んだ実現面としては上述したような財源等の問題もあります。この現状を踏まえ民進党としては「日本型ベーシックインカム」を提唱しています。これについては、次回のブログで説明させていただきます。

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