和歌山の強みと課題
フルーツ王国と言われる果物の産地、熊野古道や高野山などの世界遺産をはじめとする観光資源、そして優しい人々のおもてなし力などなど多々あります。
一方で、人口減少率は全国ワースト11位、高齢化率は近畿で1位、大学進学率50%の中で県内大学進学率は19%ですが、その半数が卒業すると和歌山から出ていく。これでは人口が減り高齢化が進んでしまいます。農業に従事する人の中には後継者不在ということで廃業されるかともいらっしゃる。もったいない話です。
お金の使い方が悪かったこれまで
そういえば和歌山は大物政治家という方々を輩出してきました。にもかかわらずこの状況はどういうことでしょうか?確かに上の問題点は日本全体のものではあるにしろ、和歌山はその中でも低位であるというのは全く納得できるものではありません。
これはお金の使い方が悪いとしか言いようがりません。公共工事に依存しすぎる体質、地域経済もそれに慣れてしまっているのでしょう。しかし、既に相当整っているインフラへの投資は経済波及効果でみて高くない1.2程度なのです。前のブログにも書きましたが、やはりこれからは人への投資、こちらの投資効果は高く2.5くらいあります。この「人への投資」が必要なのです。
人への投資が、和歌山を動かす!
例えば農業では、より高いレベルの果物を効率よく作ることができれば収益が上がります。また農業技術に加え、経営指導などをもっとこまめに行えば資金繰りの効率化や販売方法など、やれることは多々あるでしょう。まさに人がポイントになります。観光業もそうです。世界遺産があっても、そこへどういうルートで行きどういう物語を楽しんでもらうのか、といった企画も必要です。関空から和歌山の主要駅前まで電車時間をもっと短縮して、まず和歌山に来てもらう。出迎える和歌山の主要駅ではどんな季節にどんなイベントが行われたらいいのか?などなど、これらはソフト面、まさしく人の脳みそが力を発揮するところです。
つまり、人の頭脳が必要で、人への投資が不可欠なのです。和歌山大学には観光学を学べる学部があります。外国からも著名な教授をさらに招聘し、プログラムをさらに充実させるのもいいのではないでしょうか?実地でしっかりと観光を学べる環境があるからこそ、これをさらに整備していきたいところです。
モデルケースとしての和歌山
食べ物、観光資源、もてなし力といった和歌山の潜在能力を考えれば、和歌山は地域復活のモデルケースになることが可能だと思います。ただ魔法の杖があるわけではなく、和歌山の人たちやそこに集まる人たちがアイデアを出し、実行しやすい環境を整えることができるのです。こうすれば儲かるという答えが分かれば苦労はしません。是非、皆さんで議論したいのです。
手前みそながら、私は人材育成の仕事を長らくしてきました。人を集め、人を育て、成果を出してもらう、まさに会社の人事の仕事ですし、コンサルティングもやってきました。これまでの経験を今度は和歌山、そして日本で活かしたいという思いです。是非、皆さんの力で村上のりあつを国政に送って下さい!
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